普段の生活ではあまり考えないことかもしれません。
「散らかっていると落ち着かない」
「とにかく、汚れている状態がイヤ」
家の掃除をする場合についていえば、それは料理や洗濯といった他の家事と同じように、あたりまえのこととして取り組んでいるのではないでしょうか。
では、アパートやマンションの共用(共有)部分の清掃、またオフィスや会社の清掃についてはいかがでしょうか。これらの掃除は何のために行っているのでしょう。
アパートやマンションの共有(共用)部分の清掃については、大きくは2つの目的があるのではないでしょうか。
エントランスや通路・階段といった場所は、居住者の専有スペースではないにしろ、キレイに維持されていることに越したことはありません。
共有(共用)部分は居住者にとって生活空間の一部ですから、汚れていたり、ゴミが散らかっていたりするのでは、いい状態とはいえません。
例えば、ゴミが散乱している状態をそのまま放置しておくと、そこにはさらにゴミが増えていきます。「どうせ誰も注意を払っていないのだから」という気持ちを誘い、ますますゴミが捨てられていきます。
一方、清掃が行き届き、いつもキレイに維持されている空間では、簡単にゴミは捨てられません。そのような場ではなんとなく自制心が働いたり、周囲の目を意識したりします。ディズニーランドがそのいい例ですね。
きちんとキレイに掃除をしておくことで、キレイを保つ。上手く表現できませんが、ゴミがゴミを呼ぶとすれば、キレイはキレイを呼びます。
さらに予防ということでいえば、常に清掃が行き届いている状態というのは「防犯」にもつながります。
「常に清掃をしている誰か」の存在を感じさせますから、いたずらや不法行為を遠ざけます。
実際にあったことですが、犯罪の温床といわれていたかつてのニューヨークの地下鉄で、凶悪犯罪を防ぎ治安を回復させるためにとった1番はじめの行動は「落書き消し」だったようです。
「ここは無法地帯じゃないぞ。誰かが常に目を光らせているぞ」という警告を「落書き消し」によって発したのです。
オフィスや会社の掃除ということでいえば、生産性を向上させるため、ということもあるかと思います。
実際に、整理・整頓・清潔・清掃の4Sを実施することで、労働災害の発生を抑え、生産性の向上を目指す、という取り組みもあります。工場や倉庫にいくと、よくこの「4S」を目にします。
また「清掃」を社内教育の大事な柱として取り入れている会社も少なくはありません。
イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんや、ホンダクリオ新神奈川社長の相沢賢二さんが有名ですね。
「清掃する」という行為そのものもそうですが、「清掃されている」という状態がもたらすメリットは少なくありません。
・キレイに使おう、という意識が芽生え、一定の秩序がもたらされる
・小さな変化(異変・異常)にも気がつきやすくなる
・家や建物、設備や物の寿命が延びる
・様々なトラブルの予防になる
・心地よさ・安心感が得られる
「汚れているところをキレイにする」というところから、
「清掃されている状態を維持する」にシフトすることで、清掃の効果も広がりをみせます。
「目的」というとちょっと硬いですが、どうせ掃除するならば、様々な効果を期待したほうが、頑張る気も起きますね!
アパートやマンション、そしてオフィスなどでは、衛生管理のためにどのような方法がとられているのでしょうか。業者に委託する場合についてみていきます。
一般的には次の2つのアプローチで清掃していきます。
"日常清掃"と"定期清掃”です。
日常清掃は、文字どおり、日常的に行う掃除です。
毎日あるいは2~3日に1回のペースで行われるのが一般的です。
内容は主に、いわゆる「掃き・拭き」の清掃です。
アパートやマンションの場合は、
・通路・階段・エントランス・敷地内(外)の床を掃く
・モップやダスターをかける
・エントランスのドアやガラスを拭く
・ゴミ集積所の分別・整理・清掃
・その他、植栽、エレベーター、ドアまわり等の清掃
日常清掃が「掃き・拭き」の掃除だとすれば、定期清掃は「磨き・洗い」の掃除といえるかもしれません。
例えば、
・床を磨く(機械で洗浄する)、ワックスをかける、カーペットを洗浄する
・ガラスを磨く
・エアコンや換気扇を洗う
清掃の周期でいえば数ヶ月に1回、半年に1回、年に1回。
エアコンなどであれば、数年に1回ということもあります。
日常清掃では補いきれない汚れや、日常的な清掃が特に必要とされない場所
・設備を集中的・徹底的に清掃します。
日常清掃は毎日行われるに越したことはないですが、実際これが行われているのは比較的規模の大きい、ビル・マンション・会社に限られます。
アパートや小規模のマンション・ビルでは、入居者(使用者)の数も多くはないですから、汚れの進行もゆるやかです。
このようなところでは日常清掃に準じるものとして、巡回清掃が取り入れられることもあります。
主には「掃き・拭き」の掃除なのですが、日常清掃とは違い、週に数回、月に数回といったペースで清掃員が巡回・清掃します。
日常清掃・巡回清掃・定期清掃のそれぞれを組み合わせた場合、
概ね次のようなパターンになります。
巡回清掃 + 定期清掃
日常清掃のみ
(定期清掃は行わない。大掛かりな清掃は必要に応じて、随時発注する)
巡回清掃のみ
(定期清掃は行わない。大掛かりな清掃は必要に応じて、随時発注する)
定期清掃のみ
(日常的な清掃は自らが行う)
規模の大きいマンションですと、①、③。
アパート・規模の小さいマンションですと、②、④、⑤。
コストが高いのが①。
コストが低いのが④、あるいは⑤といえるでしょうか。
この他にも「特別清掃」と呼ばれるものもあります。
1年に1回あるいは数年に1回といったペースで、高所のガラス清掃やエアコン清掃など各部位の大掃除をするものです。
巡回清掃や特別清掃については業者によってその呼び名がまちまちで明確な定義はありませんが、考え方としては、日常的な「掃き・拭き」の掃除と定期的な「磨き・洗い」の掃除をどの程度・どのペースで組み合わせるかがポイントになってきます。
清掃を業者に外注するにあたっては、
まず「業者にどのような清掃を期待しているのか」
を明確にします。
これまでの経緯を踏まえて、どのような清掃が必要になるでしょうか?
また自らの関わりは、
「自らも清掃する」「自らは清掃しない」
のどちらになるでしょうか。
いずれかによって、業者に依頼する内容も異なってきます。
自らも清掃する、という方は、業者に依頼する清掃内容について、ある程度はっきりしているものと思います。
アパート・マンションであれば数ヶ月おきの水洗い、オフィスであれば、定期的な床のメンテナンス(ワックス、カーペット洗浄)やトイレの清掃等々。
どれくらいの頻度で行うかが難しいところですが、これについては、業者側の意見も参考にしながら判断していきます。
あらかじめ定期清掃の頻度を決めてしまうのではなく、必要に応じてその都度発注するということでもいいかと思います。
ただ一般的にですが、「また必要な時に頼むよ」というよりは、「年に○回のペースで頼むよ」というほうが、業者側からすれば、1回あたりの清掃料金を抑えて見積額を算出することができます。
それに業者としては「数ヵ月後に『再び自分達が』清掃に入る」ということがわかっていれば、いい加減な仕事はしませんし、できません。
例えばアパートやマンションが遠方にあり、異常の点検も含めて清掃をしてもらいたい、ということであれば、2週間に1度の清掃よりも1週間に1度のほうが安心です。
またゴミの分別が心配ということであれば、ゴミの収集日にあわせて清掃のペースを決める方法もあります。
マンションでもオフィスでも、日常清掃を委託しようとするのであれば、
・どの部分を
・どの程度
清掃してほしいのか。
また、週・あるいは月に何回くらいの清掃が望ましいのか。
これらをある程度はっきりさせておきます。
委託先への要望があれば、それはどういうものなのか、あらかじめ確認しておきます。
・女性が多い職場だから、女性の清掃員に来てほしい
・始業前(あるいは終業後)の決まった時間に来てほしい
・短時間で(手早く)清掃してほしい
・仕上がりに期待している
・あいさつ・マナー・服装には気をつかってほしい
・細かく(早く)報告をしてほしい
・決まった清掃内容だけをやるのではなく、臨機応変に対応してほしい
・この部分は自分達でやるから、ポイントだけを掃除してほしい
はじめから業者に「任せっきり」にしないほうが無難です。
「相手もプロだからそれなりにやってくれるだろう」と思っていても、「それなり」の基準は、業者によってまちまちですし、実際に清掃を行う人によってもまちまちです。
また業者も売上を見込みたいですから、例えば、清掃回数は少ないよりも多いに越したことはありません。
それゆえ、業者任せにしてしまうと、必要以上の清掃メニュー・スケジュールが組まれてしまうこともありえます。
・毎日の清掃が本当に必要なのか
・毎月のワックスがけが本当に必要なのか
・1年に1度のエアコンクリーニングが本当に必要なのか
判断が難しい部分もありますが、必要な部分を必要な範囲(ペース)で清掃するほうが、依頼する側にとっても、現場に立つ清掃員にとっても、いいに違いありません。
どの程度の清掃が必要なのか、また業者に外注するにあたってどういった要望があり、何を優先させるのか、という点がはっきりしたら、
次は、外注先の選定です。
清掃を外部に委託する場合、一般的には、次のような流れで清掃業務が委託されます。
オーナー(大家さん)⇒ 業者
オーナー(大家さん)⇒ 管理会社 ⇒ 業者
マンション管理会社 ⇒ 業者
マンション管理会社 ⇒ 管理会社 ⇒ 業者
オフィス・会社 ⇒ 業者
オフィス・会社 ⇒ 管理会社 ⇒ 業者
2の場合、次のような例も少なくありません。
依頼主 ⇒ 管理会社 ⇒ 業者 ⇒ 業者
依頼主 ⇒ 管理会社 ⇒ 業者 ⇒ 業者 ⇒ 業者
間に入る業者の数が多いほど、要望・意図が伝わりにくくなり、また、伝わるスピードも遅くなります。
また、コストという点でも、中間業者の数が多いほど、依頼主の負担は膨らみます。
それなりの負担をしているからといって、それなりのことが仕事で返ってくるかといえば、必ずしもそうとは限りません。
払う側である依頼主は、「これだけ払っているのに」と思いっていても、末端の清掃業者にしてみれば、「こんなに安い料金でやっているのだから」という気持ちで清掃をしている場合があるかもしれません。
末端業者にしてみれば、価格交渉をすることもできず、中間業者の言い値で請け負わざるをえない現実もあります。
一件あたりの清掃単価が低いとなれば、数多くの清掃現場を「こなす」ことで帳尻を合わせようとしますから、清掃の質はどこかに置き去りにされます。
清掃を外注するとどれくらいの料金がかかるのでしょうか。これは依頼する側にとって一番の関心ごとともえいるのではないかと思います。まず、参考までに一例を載せてみます。
※あくまで「一例」で、業界の標準や平均ということではありません。
| 【清掃内容】 | 建物内外の掃き掃除、エントランス部分の清掃、ゴミ集積所の整理等 |
|---|---|
| 【清掃回数】 | 週3回(月12回)、毎回1時間の清掃 |
| 【料 金】 | 36,000円/月額 |
この例ですと、1時間あたりの清掃料金は3,000円です。
1時間あたりの料金は、契約作業時間が長くなるほど割安になる傾向があります。
それが次の例2)です。
| 【清掃内容】 | 通路や階段の掃除機がけ、エントランス部分の清掃、トイレの清掃 |
| 【清掃回数】 | 週5回(月20回)、毎回2時間の清掃 |
| 【料 金】 | 80,000円/月額 |
この例ですと、1時間あたりの清掃料金は2000円です。
なお、業者によって、清掃に入る時間帯によってそれぞれ異なる料金設定をしている場合もあります
| 【清掃内容】 | 通路や階段、エントランスの床洗浄(ポリッシャーがけ) |
| 【料 金】 | 30,000円 |
この例では、通路・階段・エントランスの床面積から料金を算出しています。
なお、1㎡が150円の単価になっています。
清掃面積が広いほど平米あたりの単価が安くなる傾向があります。
また、定期清掃の間隔が短いほど、単価が安くなる傾向があります。
| 【清掃内容】 | 床(Pタイル)の洗浄およびワックスがけ |
| 【料 金】 | 30,000円 |
この例も、床の平米数から料金を算出しています。1㎡が単価300円になっています。
| 【清掃内容】 | 建物内外の掃き掃除、エントランス部分の清掃、ゴミ集積所の整理等 |
| 【清掃回数】 | 週1回(月4回)、毎回1時間の清掃 |
| 【料 金】 | 18,000円/月額 |
この例では、世帯数から料金を算出しています。1世帯あたりを300円に設定しています。
世帯数が多いほど世帯あたりの単価が安くなる傾向があります。
また、巡回の間隔が短いほど、単価が安くなる傾向があります。
それぞれ、一定基準の料金設定がなされているとしても、清掃の内容・範囲、建物内・敷地内の状況などにより、それぞれ条件が異なりますから、実際の正確な清掃料金については、やはり見積りが必要となるでしょう。
掃除にかかるコストを削減するには、「時間のコスト」を考える必要があります。
「ムダな清掃」を省き、清掃内容をスリム化する取り組みが求められます。
清掃の目的は必ずしも「時間をかけること」「決められた清掃内容を忠実に守ること」ではありません。
ただし、「効率」一辺倒になってしまうのも、問題を呼び込む原因になりかねませんから注意が必要です。
効率を重視しすぎると・・・
周囲の人への配慮がなくなる。人への気づかいがなくなる。
⇒思いもよらない事故を招く恐れがあります。
手もとにばかり意識がいき、全体を見回すことができなくなる。
⇒異常や異変を見落としてしまう恐れがあります。
単に清掃時間を短くし、「安かろう、悪かろう」で終わらせないためには、業者側の工夫と努力、そして清掃への目的意識が欠かせません。
繰り返しになりますが、業者を選ぶにあたっては、
いつ、どの部分を清掃してほしいのか。
また、週・あるいは月(年)に何回くらいの清掃が望ましいのかを明確にしておきます。
例えば会社やオフィスであれば、業者に対して次のようなことを伝えられるようにしておきます。
業者からは必ず見積書をとるようにします。
見積書では、料金だけではなく、清掃の範囲・内容(方法)もしっかりチェックします。
料金だけを見て「じゃ、頼むよ」というのでは、不安が残ります。
伝えていた要望がしっかり反映されているかどうかをこの時点で確認しておくようにしましょう。
「週1回にするのか、2週間に1回にするのかで迷っている」ということであれば、それぞれの場合について見積りをとります。
なお、見積りをとる際ははじめから1社に絞り込まず、複数の業者から見積りをとることをおすすめします。
清掃料金については業界の標準というのがわかりにくいはずですから、相見積りをとることで、自分なりに「適性料金」を判断していくことも大切です。
また見積りでのやりとりを通じて各々の会社の「姿勢」もある程度判断できるものと思います。
業者が期待どおりの仕事をしてくれるか、清掃が終わってみるまで不安かもしれません。
場合によってはすぐに契約せず、試しに一度清掃作業をしてもらい、様子をみる方法もあります。
このようなことは、避けられるものなら、事前に避けたいものです。
なお、様子を見る際は、仕上がりを確認するのもそうですが、清掃中の動きを見ておくことも大切です。
アパートやマンションであれば、近隣や居住者への配慮があるかどうかは、よく見ておく必要があります。
もっとこうしてほしい、というようなことがあったとしても、言うのをためらってしまうことがあるかもしれません。清掃員が一生懸命にやっているのであればなおさらです。
ですが、清掃を行っている側としても、言われてはじめて気がつく、ということもあります。
向上心を持ったプロであれば、どんなことでも真摯に受け止め改善に努めるはずです。
清掃員にとって一番の先生は、お客様に他なりません。
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