| 行ってみた‼ | 小さな手間を惜しまない方針で実績を伸ばしているたてものサービス。 1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)で月3500棟の清掃を手がける同社の現場を取材した。 |
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全国賃貸住宅新聞
2026.2.9
掲示板に残っていたシール跡を清掃
同社の制服を身に着け清掃スタッフが、箒(ほうき)を持って手際よく作業をすすめていく。隅々にまで箒を入れる「ひと手間」を惜しまないその様子は、同社のサービスの質を象徴する仕事ぶりだ。
今回訪れたのは、東京メトロ有楽町線氷川台駅から徒歩8分の場所に位置する4階建ての賃貸マンション。ワンルームを中心に全27戸あるこの物件では、1月に2回清掃を行っている。
この物件では廊下や階段の掃き掃除が40分、掲示板が15分、外構とエントランスまわりが10分、ごみ捨て場が10分、植栽の手入れが10分、報告が5分の合計1時間30分という内訳で清掃が行われた。
同社では、1日あたり約360棟を、60人が分担して巡回。スタッフは一人あたり1日に6~7件を担当する。1物件あたりの作業時間は短い場合で30分、長い場合で2時間にも及ぶケースもあるという。また掃き掃除や外溝の清掃ができない雨の日は、普段手が回らないシール跡の剥がし作業など、細かい部分の清掃に時間を充てている。
電灯の周りのクモの巣もしっかりと取り払う
排水溝のふたを外して清掃
道にはみ出した植栽の手入れも行う
清掃のポイントは立地や季節、天候によって変化するという。訪れたのは1月だったためクモの巣は多くなかったが、夏は電灯の周りにびっしり張られているそうだ。鈴木社長は「川の近くの物件ではクモの巣が多かったり、学校の近くの物件では砂ぼこりが多かったりします。物件の特性や季節に応じて、重点を置く場所が変わります」と話す。
たてものサービスの清掃は、美化作業にとどまらず、物件の異常の有無の確認を重視する点が特徴だ。チェックポイントは主に四つある。まず、集合住宅の顔となるエントランス、次に住人の目に触れやすく利用頻度の高い廊下と階段。さらに、建物の周囲の状況を把握する外回り、そして外観だ。
「頻繁に物件を見に行くことができない管理会社やオーナーは、物件が健全に保たれているのか知ることができません。そこで当社では、可能な限り管理人と同じ視点で物件の不具合に対応しています」(鈴木社長)